ノーと言おう。話はそれからだ!
「死ぬまでに一度でいいから、こんなことをやってみたい!」と、思うことってありませんか。
こんな夢、実現できたらいいなって、心ひそかに思っていませんか?
私は自分の人生、実に諦めの連続で、あこがれて思うだけで、まったく行動せずに生きてきました。
このまま「きっと何にもせずにこの夢を胸に抱いて、挙句の果てに三途の川を渡ってしまうんやなあ」と思っていました。
そんな私今は、絶対無理だとあきらめていた夢の世界(大学院の学生として)で生きています。
どこが転機になったか、なにがどう変化のきっかけになったかと言いますとね。
振り返ってみると、明確にこの部分だったのだなとわかることがあります。
きっと誰にも出来る事だと思いますので、今日はそのお話を書きましょう。
私の人生ね、明確に「ノー」って言えなかったんです。
でも、いやなことは出来ないし、やりようもない。
で、そういう人がとりやすい戦略として何をやっていたかと言うと、態度で示すというやつです。
あるいは、もっとわかりやすく言えば、「状況が破たんするまでほっておく」です。
これやり続けていますとね、仕事はもちろん日常生活に破たんが出ます。
なにしろすべてのことが、後回し後回しなの。
特にね、人間関係の破たんが大きかったのです。
ノリノリの約束なら一瞬で行動する人でも、エンジンがかからないと、曖昧な表情で話しを受け流してしまうからね。
そうなると、どんなに相手が心を開いてくれていても、私からのフィードバックが感じられないので、すぐジ・エンドが来てしまう。
日常の行動が後回しになるものですから、当然のごとく「人生かけて一度はやってみたい事」にたどり着くことが出来ません。
夢の実現には、実は目に見えないほど多くの応援団が必要なのです。
でも、人間関係破たんしていたら、応援団ってどこからも現れくれないのよね。
手帳術を手に入れて以降、まだ老眼でなかった私は、ガンガン手帳にほんとさまざまなコトを書き込むようになりました。
そこで分かったことがあります。
自分はノーって人にちゃんと言ってなかったのだということ。
「ランチどう?」って聞かれても、すごくあいまいな返事。
「PTAとかの○○役やって欲しいのよ」と問い合わせされても、雲をつかむような反応。
連れ合い君に「これこれやっておいてね」って言われても、なしのつぶて。
そうなんです。
自分ね、「やったらできる」と思ってる。でもやるためには100パーセントの力を出し切らんとできないことばっかり、引き受けてしまう。
で、当然やれないわけです。
そのころの私は(家事をほぼ放棄していたから)時間も有り余っていて、図書館にもガシガシ通って、夢ばっかり追っていましたでしょ。
でも図書館というシステムはありがたいことに、そんな私にもぴったりな、有益な情報を載せた本がたくさんあったわけです。
脳関係の教育本、ブームもあってたくさんありました。
読みましたよ。
そしたら、本にはばっちり書いてあったわけです。
私の行動がポシャる元凶は「ノー」を明確に、相手への尊敬の念をもって伝えていないことだと。
さらに言えば、自分の日常の行動は70パーセントレベルで出来る事で構成せよと。
ええ。さっそくそのありがたい教えを取り入れて、行動してみました。
それ以降、あれよあれよという間に、「夢を叶える道」に乗っかることが出来ました。
もちろん、夢を叶える道は、じわりじわりと見えてくるように思います。大学院も、存在を知って資料集めして、でも応募資格が足りなくて諦めてました。
無理だから諦めようと思ったのですが、2年思い続けて、やっぱりここでもいったんちゃんと自分に「ノー」と言いました。
どういうノーかというと、「一足飛びに博士課程入学は無理だな。こういう甘い考えはノーだ」と自分に言い聞かせたということです。
正攻法でまずは修士を取って進学すればいいかなと、その時点で行動を書き換えました。
修士もいきなりは無理なので、とりあえず学部の科目履修に通うべと大学へ科目履修登録に行ったことから、実は道が開けたというわけです。
さて、今日のお話をまとめましょうか。
人生でこれは一度はやってみたいことあるのなら。ポイント3つ!
◇ 日常を整えるために70パーセントの力でできることを、確実に積み上げること。
(もし、本当に体が疲れているような場合、心が疲労しきっているような場合は、50%の力で出来る事にしてくださいね)
◇ できないことには、まずノーということ!話はそれからだ。
◇ ノーを人様に伝えるときは、一刻も早く、そして相手への尊敬の気持ちを込めたコミュニケーション方法で。もちろん自分に対して、愛情をこめて自分にノーはノーと言おう。
そうなんです。全力で「ノー」という練習をしてください。
最初のうちは難しく感じられるかも。でもこれも、慣れですよナレ。
5年としないうちに、以前とは全く違う階段を上がっている自分に気がつきますよ。