絶対に忘れようがない勉強法と、子どものボール遊びは似ています
桜がいちどに開花した日本列島。
華やぐ春の到来ですね!
今日お話ししたいのは、「絶対に心に刻まれる勉強法」についてです。
子どもに是非とも伝えたい、学び方のお話です。
お時間があれば、ぜひ本日のブログにお付き合いください。
絶対に忘れようがない勉強法とは
私、かなり残念な事実なのですが、物覚えが今一つなのです。
しかも年齢相当に、覚える力もずいぶん低下し始めてもおります。
でも、今日あることを通じて、これなら絶対に覚えられるという経験をしました。
職場での出来事です。
私の仕事場で、この春から私が関与する分野がずいぶん増えることになりました。
職場の方針として、現場で一つ一つ実地で習得していく方法を提案されました。
何もない状態で研修を受けても、なかなか身につかないのは事実です。
そういうわけで、今日、新しい対応を一つ経験したのです。
ある応対の場面だったのですが、絵にかいたようなスムーズさには程遠く。
職場の人は私が完全に失敗してしまう前に、破たんしないように上手にアドバイスを出しつつ、私が作業を終わるのを待っていました。
ここから、私の本当に大事な学びがスタートしたのです。
なぜ、その対応が極上とはいいがたいのか、私に考える時間を与えながら、職場として望まれる対応を伝えてくれました。
その行動の本質はなんなのかを、考えると、答えは見えてきます。
指示の出し方も本当に素晴らしいモノでした。
声のトーンやリズムが平素と全く変わらないように、気を配ってくださっていたのが感じ取れました。
勘の良いアナタなら、もうお分かりですね!
そうなんです。
「一度小さな失敗をしてから、本当の意味での勉強が始まる」のです。
人には向上心と呼ばれるものが、心の奥底のどこかに必ずあります。
なぜ、上手くいかなかったのだろう? どうしたらもっとスムーズにできるだろう?
そういう問いを、自分の内側に持って初めて、学びはスタートします。
自分でつかんだやり方や工夫、そして解答は、絶対に忘れません。
この学びのためには、教える方は本当に「信じて待つ」が出来ないとだめです。
ものすごく力量がいります。
失敗はさせても破たんさせないように、見えない場所で配慮し続ける必要がありますからね。
不思議とね、人は待ってもらうと、次こそは目の前の人の期待に応えたいと強く思うような気がします。
現在プロとして活躍している、有名な野球選手やサッカー選手を思い出してください。
こういう方々も、よちよち歩きのころはきっと柔らかい大きなボールで遊んだことでしょう。
ボール遊びが楽しいから、仔犬のようにボールを追いかけたでしょう。
どうやって投げれば、目の前のお父さんや親戚のお兄ちゃんのところに届くのか、いろいろ考えてみたかもしれません。
最初っから、硬式ボールは渡してないはずです。
一番最初は、にぎにぎのカラフルなボールを手渡すところからですもの。
まずは、ボールを嫌いにさせないことから始めるのです。
頭にでっかいコブを作らないようなところから、ゆっくりのスタートになります。
上手に遊んでいる子ども達を見て、自分もそうなりたいなと決心をすることで、学びは加速していきます。
学び方は、子どものうちから大人まで、ずっと同じなんですね。
上手になるには、ボール遊びだろうが学びだろうが「まずはやってみる」以外にはないのです。
失敗することを恐れていると、自分からやってみようとは思いません。
小さい子にボールを投げて遊ぶときに、「絶対に落とさないように取ってね」と言ったらどうなるでしょう。
できっこないことを提案されると、困ってしまいますよね。
落として拾いに行って、じゃあ今度はボールがきたらもう少し早くから手を動かせばいいのだと、子どもなりに考えることが大事なのです。
少しずつでも上手くできるようになったなと、自分で感じることが大事なのです。
学校時代とは違って、社会で生きるようになると私たちは正解のない世界を泳ぎ回らざるを得ません。
そういう時に、「正解がないのだから、その行動をしません」とは言えないのです。
まずは、小さな失敗ありきで、スタートするほかないのです。
模試で100点取れなかったのは、ある意味、とてもいいことなのです。
だって、本番はまだずいぶん先の先。
そういう、「あとちょっと頑張れば、この問題が解ければ!」と思うことが、次につながります。
もちろん、いつもいつもぺしゃんこな気持ちになっていては身が持ちませんので、どこかで努力を認める作業は必須です。
一度間違えたら、普通に正解するよりも、とても記憶に残ります。
この、とても忘れようがない小さな失敗こそが、明日への飛躍になります。
私も、今日ひとつ学びましたよ!
きっと次の対応では、間違いなく今日学んだことは活かせると思っていますし、そうしたいと強く願っています。
さあ、どんどんボールを落とすことから始めましょう。
最初から砲丸投げのボールのような難しい問題を、間違いなくやる必要はないのです。
柔らかいボールを、簡単な問題を、間違えてはその都度、脳にきっちり拾い上げる。
本当に重要なことは、公園で子どもがやっていることそのものですね。