アラフィフ、大学院生活を楽しんでみる

中年クライシス真っ只中の社会人大学院生。現在博士課程1年目。自閉症とコミュニケーションについて研究中。転勤族家族なので、日本中がホームタウンのつもり。仕事はパートタイムで、消費生活系相談員してます。コメント大歓迎です。

人生にどうしても必要なモノは、手帳カフェが教えてくれた

f:id:seiransha:20171105172341j:plain

生きるためにどうしてもアナタに手にしてほしい、大切なモノがあります。

写真からすると、食べ物でしょうか?

お茶かな?

 

そうですね、それも少しは関係あるかもしれません。

人生にとってとても当たり前のようで、でももしかしたら忘れやすいかもしれないことなので、秋の穏やかな今日のうちに、少しお話したいな~と思います。

(長くならないように、サクサク書きますわね。)

 

 

実は先ほどまで、発達障害自助グループの研修に行ってきました。

ええ、土日は私、発達障害(特に自閉症の)系の研修に出てること多くてね。

平日は平日で大学での授業です。

先ほどまで大学病院で診察していたよ~という教授先生から、超絶技巧レベルの分子遺伝学などの話を聞いたりします。

そして、何となく両極端にも思えるような2つの場で、強く共通して感じられることがあります。

 

人が人生の質を向上させていくために、どうしても必要なものが人間にはあるということ。

強いと自分で思っている人でも、強くないなあと自分で思っている人にも、等しく全員に必要なモノなのです。

 

「その人にとって、エネルギーチャージできる場所」。まさにこれなのです。

 

場所と書きましたが、厳密には場所ではなくて。どちらかと言うと、場と言うことになろうかと思います。

 

では、的確(適格)な場所とはどんなのかと言うとね。

私は3つ条件が整うといいなと思います。

 

◇ 安心な空間であること

◇ 自分にとってリズムの合う人の、存在の気配があること

◇ その場にいる人と、なにか共通して語れそうな話題があること

 

ね。私のブログに来てくださる方には、こう聞いてもう、思い当たる節「ありあり」状態でしょう~。

 

まさに手帳カフェですな。これ。

 

 実はね、私たちってこの生きるリズムと言う部分を無視できないのだと思います。

手帳好きの人は、手帳や文具好きの旋律というか音楽があるように思います。

かわいいモノ好きな人は、そういうメロディーあるし。

 

やっぱり同類と同じリズムで好きなものやコトの話をすると、それだけで生きる力がジワリ~っと湧いてきます。

共通する話題がないと、それだけでも場にいたたまれなくなってきますがね。

その場にいる人と少しでも通じる何かがあると、一度にその場って自分の空間になりますよね。

 

発達障害の方々には、たぶん、いわゆる定型の人よりもっと、この部分が重要になってくるように思います。

これはとても重要なことなの。

自閉症の人は自閉症成分を持つ人となら、なんらか共感できる何かをつかみやすいのが、支援ポジションの私の実感ですし。

(あ、ごめんなさい。これはまだ何かとしか表現できませんので、これから勉強・研究します。すみません。)

 

今日の講演にも出ていたのですが、なぜか通常より発達障害の人は、不安を感じやすいようです。

普通に学校に行くだけでも、不安に押しつぶされそうになって呼吸が浅くなっているのを何度も見ていますし。安心感じることが出来ないと、学ぶことは出来ないのです。

だって、学びってすでに「未知との遭遇」ですものね。

不安の中では、新しいモノに手を出すことなんて無理なことですもの。

 

あ、話が分かりにくくなってきたな。では例を出しましょう。

ボランティアに来ている学生さんたちの中で、自閉症の子ども達に絶大な人気のある男子大学生さんがいるのです。

彼を見ているとこの、「子どもの出すメロディーを邪魔しない」感がすごくあるのです。

 

話を聞いていてお互いしゃべっていても、ちゃんと子供への反応が一対一になってる。

「こっちが年上だから説得したる~」という雰囲気は一切なし。

空間を支えてくれるカナメになる彼がいて、その場で子ども達がそれぞれあさっての方向を向いて個別にゲームしていて、でも全体として流れと調和がある。

だからこそ、その中でコミュニケーションを学ぶ余力が出てきて、ゆっくりとでも子ども達は、お互いの空気感の中で学び取ることが出来るのでしょうね。

子ども達って、大人から教えてもらって学ぶことより、お互い同士で学ぶことの方が圧倒的に身になるし早いですものね。

 

たぶん、エネルギーを駄々洩れにして学ぶのは効率が悪いというか、無理なことなんだろうと思います。

でも、ただ生きているだけで、普通に生活しているだけでエネルギー消耗しやすい人は、やはり思い切ってどこかでパワー充電しないと。

 

人は食べ物であったり、環境であったり、美しい絵画や景色であったり、それこそ想像以上にたくさんの物からエネルギーを得ることが出来ます。

でもその取り込み方には、人それぞれの波長というか波があって、その波を上手く整えてくれるような人々との交流が必要なんだろうと思うのですよ。

 

ホント、人は人となんらかのハーモニーを作りながら生きているのでしょうね。

 

だからですね。

手帳カフェのあの雰囲気を知っている人は、あの「場」を他のいろんな学びの場面にも応用していけばいいのですよ。

それいいね!と言い合える場。

そういう不具合があるのなら、こういう提案はいかが~と、そろりっと解決策を考え出せる柔らかい雰囲気。

決して押し付けではなく、自分が選んでこの場へ来たという意識ある場所。

 

 

自分にとって、ここぞと思う居心地の良い場所、エネルギーチャージをできる場所。

ぜひこの秋のうちに、見つけておいてくださいね。