頭の中のメガホンをオフにしてみると、人生とっても楽になります
今日は大学院の授業中、あるびっくりな気づきがありましたのでシェアーしたいと思います。
大事件というほどでもないのですが、まあちょっとした事件が起こりましてね。はは~ん、私は普段いかにも脳の力を使いこなせない状態で生きているのだなということがよくわかりました。
本日のお話は、「頭の中のメガホンをオフにしてみよう」です。
その無用なメガホン、捨てましょう事件
それは今日の5時過ぎのこと。大学院ではちょうど5限目の授業の真っ只中でございました。医学部の校舎ですので、結構人がわさわさいます。医学部生って5限目が普通にあるようです。日中とかは教授先生方は大学病院で診察されてたりしますので、その影響なのかもしれませんね。
私の所属する大学院は連合大学院でして、遠隔会議システムを使った授業を行っています。教授やほとんどの同学年の皆さんは画面の向こう。スピーカーの音を耳をそばだてて聞いている私です。そこで事件は起こったのです。
カシャリと音がして、おそらく学務の方から大音量で学内全館放送が入りました。「皆さんにお知らせします。本日午後6時より~~~………(略)学生・教員の方はぜひお越しください」等々。
内容は本日の6時過ぎに附属病院のどこかで、多分とても有名な学外の教授先生がいらっしゃって講義をされるということでした。6限目がなければ私も行きたいなあと思ったのですが、今日はその6限目もばっちり予定されています。
さてさてこの状況、アナタに伝わるでしょうか。私の頭はパニックですよ、もう。私は授業中で、こちら側からの音声はオフにしていました。当然、遠隔地の教授先生には伝わらない状態なので、授業はスムーズにそのまま進行しています。
そこへ天井から大音量のスピーカー音。まったく先生の言葉が聞き取れません。たぶんトータル1分かそこらの短いアナウンスだったと思うのですが、私の授業、パーですよパー!
いえ授業は破たんしていなくて、聞き取れなかった私の心が穏やかではないというだけなのですが、この心が不安定なのが大問題なのです。心が不安定ですとね、どういうことが起こるかというと、なんと見事に「その人が持っているスキル」の精度ガタ落ちなのです。
今回のことを考えてみますと、つまり私は学びの時間にもかかわらず、学ぶための脳の力が吹っ飛んでしまったのですね。その後も平常心を取り戻すのに数十秒はかかっていますので、その間の内容も私には定着していないことになります。
結局アナウンスは一回ではなくて、5時半過ぎにもまた流れました。私としても力を入れて学んでいる授業でしたので、これでまた後日ビデオ講義を見直すことが決定しました。中年女子、時間こそがこの世の宝なのにです。でもこのまま中途半端にするほうが精神衛生上よくないので、意を決して見ますけれどもね。
さてここまでお読みの皆さん、もうお分かりですね。特に手帳術流をご存じの方は、はは~ん、今日のリュウコさんは何を言いたかったかわかっちゃったよって思われていると思います。
そうなんです。自分が集中して考えるべきあるいは聞くべき言葉があるときは、頭の中の余分なメガホンをオフにしてないと、聞き取ることも考えることもできないという現象が起こるのです。
人間の頭ってね、考えることをやめることは出来ないのです。一瞬たりともストップできないのです。だからこそ、本当に考えるべきことに集中するためには、それ以外の考えなくてもいいことを「バックアップ(メモ)をとって思い切って忘れてしまう」ことが必須。
今回は物理的な音声でしたが、心の声ってね実は外からの音よりもはるかに大音量で、思考をかき消してくれるのです。怖いでしょ。学んでいる途中に「あ! おしょう油買わなきゃ、卵も切れてたわ」なんて思ったら、耳元でメガホン状態より状況悪いのです。だってこの場合、思考を使っていますものね。
雑多なことに脳を使わないのです。それが本当にその人の持つスキルをアップさせる大事な要素なのです。思考の処理を早くするために、何を自分が学び、なにを優先して考えなければならないかをいつも明確にしておきましょう。
マルチタスク人間で生きていけるのは、この世でたった一人、聖徳太子さんだけですね。ははは。私には出来ませんでした。
その時その時、向かう目標は違います。でもいつも同じことが一つ「どうでもいいことに思考の力を持っていかれないためにも、頭の中の余分なメガホンは捨ててしまいましょう」です。
さて今日のお話、誰か一緒に喜んで使ってくださる方いるかな。最近ぼちぼちとブログの話をシェアーし楽しんでくださる方からアクセスがあって、私とても嬉しいです。本当にありがとうございます。