アラフィフ、大学院生活を楽しんでみる

中年クライシス真っ只中の社会人大学院生。現在博士課程1年目。自閉症とコミュニケーションについて研究中。転勤族家族なので、日本中がホームタウンのつもり。仕事はパートタイムで、消費生活系相談員してます。コメント大歓迎です。

100パーセント完璧な人を目指すのか、100%幸せな人を目指すのか

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その電話は、9時少し前に鳴り響いた。

「おりゅうさん、あのね乗っ取られてると思うのおりゅうさんのFacebook、対応を急いで!」

 

懐かしい友人の声が電話口から響いたとほぼ同時に、カタカタと友人たちからメールが届く。「姐さーん!乗っ取りの可能性があります」と。

 

100パーセント何を目指すの?

まずは皆さまにお詫び申し上げます。私のフェイスブックのお友達登録してくださっている方に、大変なご迷惑をおかけしました。本当にごめんなさい。

 

昨夜8時半過ぎに、まさかのFacebook乗っ取りが発生しました。ある怪しいイベントの情報が私のフェイスブックアカウントから一斉に皆さんに届けられてしまいました。難の予兆もなく、自分のところには表示されない怪しいイベントの画面でした。本人には気づきようがないのです。

 

本当にありがたいことに、その後すぐこうしてお友達の皆さんの温かいお知らせをいただいて、早急にパスワード変更をしました。私はスマホは持っておらず、もっぱらパソコンからアクセスしています。まさかそういう環境で乗っ取りが発生するとも思っていませんでした。

  

今回、不幸中の幸いがたくさん重なりました。たまたま大学院から帰宅した直後で、家にいたこと。つまり瞬時にパソコンを触れる場所にいたのです。そして携帯のマナーモードを解除した直後だったことなども、幸運でした。

 

実はね。さすがにこの事件のあと、昨夜は脈が早鐘を打ったように早くて、熟睡できなかったのです。まさか自分が、まさか、まさか何てことと、セキュリティー意識の甘さにショックを受けていました。大事な友人の皆さんに、心配かけてしまって申し訳ないなあと。浅い夢の中でずいぶんぐるぐると考えていたようです。

 

でもありがたいことに、次の朝小鳥の声が聞こえてくるとともに、ある事に気がついたのです。私には、危機を救ってくれた友人たちがいること。そして、私は100パーセント完璧な人間を目指しているのではないということに。

 

 私はともすると、すぐに「自分は完璧でなければならない」妄想に陥っちゃうのです。間違いなんか一個もない人間にならないと、誰にも遊んでもらえないのではと、おびえちゃうのです。

 

へんでしょ。私がこうしてとてもお粗末な失敗をしても、それでも何人もの方が心配して連絡してくれます。つまり、100パーセントすごい人間でなくても、自分には心を開いて付き合える友達がいるということなのです。それなにのに、どうしてまだ100パーセントでなければならないって思っちゃうのでしょうねえ。

 

でもこういう時にね、ほら数日前にお伝えした「……と思った!」ワークをしました。

 

頭の中に無限の勢いで湧き上がってくる自動思考に自分で気づき、ゆっくりゆっくりと深い呼吸を意識することで、朝のかなり短時間のうちに心を立て直すことが出来ました。

 

そうなのです。私は100パーセントの時間を、幸せを感じる人間として生きたいのです。人生のすべての時間、どんな逆境と言われる激しい時間にあったとしても、その中でほんの小さなそして大事な「幸せ」に気がつく人間でいたいのです。

 

ね。だったら私は、何もなくしていません。こんなに驚くべき事件に出会ってしまいましたし、本当に各所の皆様に申し訳ない気持ちではあるのですが、その中で一番素敵な幸せを拾い上げることが出来たのですから。

 

本当にありがとうございます。パスワード、かなり長い複雑な形に変えました。セキュリティーについても、もう一度あらゆる場面で見直そうと思います。本当に皆さん、感謝しています。