アラフィフ、大学院生活を楽しんでみる

中年クライシス真っ只中の社会人大学院生。現在博士課程1年目。自閉症とコミュニケーションについて研究中。転勤族家族なので、日本中がホームタウンのつもり。仕事はパートタイムで、消費生活系相談員してます。コメント大歓迎です。

自分の要求を、相手に真剣に聞いてほしい時にはね

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私の話を、要求を、真剣に聞いてほしい! と思うことありませんか。

 

そういう時に、ぜひやって欲しいことがあります。すごく伝わりやすくなりますし、相手も聞く耳を持ってくれる方法があるのです。

 

実は、大学院での意思決定支援の授業で聞いた話なのです。でもどうも私、海外旅行の計画の際に使ってますわ。よく考えれば、自分の行きたい場所に行けるのも、家族会議でこの方法をつかっているからなのだなあと思うのです。

 

え? 知りたいですか。では今日は意思決定の時に使う交渉術のお話をしましょう。

 

気をつけることは、たったの二つなのです

今日は本当に簡単な話なんですよ。でも行きたいところに行くには、これをやらないとやっぱりたどり着くのが難しいのです。

 

たったの二つのことを、自分の基本に据えるだけでいいのです。

◇具体的に話す

◇相手のメリットを提示する

はい、これだけです。

 

例を言いましょうか。そうですね、例えば自分がリゾート地に行ってみたいと思ったとしましょう。自分の頭の中には実はこういう時に、ピンポイントで行ってみたい場所はあるのです。私の今の気分場合でしたら、ハワイですな。

 

ではどうやって夫に交渉すると良いと思います?

 

「リゾート地に行きたい」と伝えれば、夫は必死に考えてもしかしたら彼の好きな山登りのできる屋久島に連れて行ってくれるかもしれません。ウミガメも見れますしね。もちろん私も屋久杉巡りしたいですよ。

 

でも私の頭の中には、ダイヤモンドヘッドとか、ワイキキの浜辺とかが描かれているとしたら、いくら夫君がフルパワーで計画してくれても見事な「計画倒れ」に陥ってしまいます。

 

それ以上に、二人ともに不満が残ってしまうでしょう。夫君は「これほど僕が考えて行動したのに、何にも喜んでくれない」となりますし、私は私で「なんで私の気持ちを分かってくれないのかな。この間のニュースの時に、ハワイはいいね~って言っておいたのに」などとね。

 

ほら、こういう失敗話を聞くとよくわかりますよね。(あ、まだ今年の旅行の計画は立てていないので実際は失敗してはいませんが)

 

もしハワイに行きたいのであれば、具体的にどこで何したいのかを相手に言うといいのですよ。「私はハワイのロードサイドの、フリフリチキンが食べたいのよ」とか、「マラサダ(ハワイ風揚げパンドーナツ)をがぶって食べるの」とか。あら、食べる話ばっかりですね。

 

そしてもう一つ、その場所に行ったら、相手にどんなメリットがあるかを話します。自分のメリットばっかり相手に伝えたら、そりゃやる気も気持ちも冷めてしまいますもの。我が家だったらハイキング好きなので、ではダイヤモンドヘッド登山とかしたいでしょとかの提案をします。お宿も外食があまり好きではない家族ですので、だったらバケーションレンタルを借りて自炊をメインにしましょうとかね。

 

そしてなにより、「この旅行が実現すると、私に今以上に感謝されちゃいますよ」と伝えます。ええ、これが実現しなくても感謝されていることを伝えたうえで、もっと好かれると言われたら、やはり気分良いですよね。

 

交渉事って、自分の心の中ってなかなか相手には伝わりません。やはり一度頭の中の映像を取り出して、相手に見せる必要があります。画像そのものは頭の外では再現不可能なので、ではどうするか?

 

そうなのです、言葉で「映像が相手の頭の中で再現できるように」とても具体的に伝えるということ以外に方法はないのです。プラス、相手にも十分な利益の取り分があるようにね。

 

10年ほど前の私は、この交渉あまりうまくはありませんでした。どちらかと言うと「力技」で押し切ってしまうやり方でした。でも最近はこういう交渉のコツがわかってきましたので、使っています。

 

そうなんですよ。普通に交渉を続けていると、いずれ上手くはなるのですが10年とかかかってしまうのです。でもこうして最初から交渉のコツがわかっていれば、今日今からすぐに達人です。これからは迷うことなく自分の交渉の進路は、いつも青信号で進めますよ。

 

具体的に話すことと、相手のメリットを提示することの二つ。交渉術について、准教授先生に聞いたお話ですから確実です。これさえキープできれば、交渉事で道に迷うことは激減してくるはずです。そして相手に負担をかけることなく、自分の要求を相手に真剣に聞いてもらえるようになりますもの。ぜひやってみてくださいね。