アラフィフ、大学院生活を楽しんでみる

中年クライシス真っ只中の社会人大学院生。現在博士課程1年目。自閉症とコミュニケーションについて研究中。転勤族家族なので、日本中がホームタウンのつもり。仕事はパートタイムで、消費生活系相談員してます。コメント大歓迎です。

幸せな人生を歩むと決めたら、やるべきことは「これからの話」

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「人生って、自分でどうにかできる部分が8割以上あるのかもしれない」 

 

ある日、私は相談業務の席で電話を取って、法的トラブルでお悩みの方の話を聞きながら、大事なことに気がつきました。

 

そうなんです、自分がどう動くかは、自分でしか決められないということに。自分の未来を作って行けるのは、自分以外の他の人は一切できない自分だけの仕事だということに。この考え方ができるかできないかで、お悩みの深さは全く変わってしまうのです。

 

そうなんです。私がここ数年どんどん生き方が楽になっているのは、手帳術流を通してこの考え方を手に入れたからです。手帳術流で考える生き方とは、いつも「これからの話」をするということなのですから。

 

 「これまでの話」と「これからの話」

相談業務の席に座っていると、驚くべき社会での出来事にしょっちゅう出くわします。お話を聞いているとご本人は悪くないことも多く、ただひたすら本当に運が悪かったとしか表現できない状態の人もいます。

 

意図せずして、法的トラブルを抱えてしまう方はいます。そういう時にね、ほんの少しの「法律的問題解決の道案内」を手にすることで、一気にストレスが減ってしまう人と、なかなか気持ちが楽になる場所までたどり着けない方の2パターンあるのです。

 

どこが違うと思います?

 

そうなんです。

◇トラブルの原因を追究したい人

◇これからの話をしたい人

もちろん、二つにぱきっと割れるわけではなくて、過去追及80%で未来20%とか、その逆とかいう感じではあるのですが。

 

こういうときにね、「私はこれからどうすればよいのだろう」と考える訓練が出来ている人は、本当に話が早いです。

 

過去に目を向けている人、つまりトラブルの原因を追究したい人はどういうわけか「自分の感情がいかに揺さぶられたか、攻撃されたか」に敏感に反応しているように思います。

 

もちろん、自分の感情や身体感覚等、徹底的に守ることは重要です。ただ、脊髄反射レベルで瞬時に相手の言葉一つ一つに反応を繰り返して、ではどうやったら解決に向かえるかまで意識が向かない状態なんだろうと思います。

 

確かに、怖いですよね。悲しい思いもしますよね。電話相談窓口にいる我々は、そのお気持ちも本当によく理解できます。だからこそ、そんな悲しいポジションに長い間、大事なクライアントさん(とでも表現ればいいのかな)を、置いておきたくないのです。一刻でも早く、気持ちが安らぐところにご案内したいのです。

 

だから我々としては、「あなたが真に望むものは何ですか。そうしたいと本心から思っていますか」をお聞きします。ご本人が決めた「降り立ちたい場所」が見えたら、それを実現できる法的相談場所を情報の海の中からみつけだすのが、私の仕事です。

 

でもね。こういうのって、実は日常の生活の中で「これからの話」を考えなれている人になっていないと、なかなか難しいのだなと思います。実は誰でも、本当にほぼ全員と言っていいほど人間って、「私のこれまでの苦労」を語りたいのです。私もこうしてブログを書いているということは、語りたい一族の一員なのでよくわかります。

 

だからこそ、徹底的に意識して「これからの話」をする生活を選んでみてください。高校生ごろまでは、私たち全員「明るい未来」を割と簡単に描けていたはずなのです。あそこに行きたい、ここに行きたい、こんな未来があるかもと思っていた時間があったはずなのです。

 

実際、17~18歳ぐらいのうちの息子ちゃんぐらいの子、はっきり言って無鉄砲としか思われない未来を平気で口に出していますしね。口から出る言葉は、脳に存在した言葉なので、本当にいいなあこういうのと思います。

 

でも大人になって、やっぱりなにか人生の荒波をくぐり抜ける中で、どこかにそんなフレッシュな心を置いてきてしまったのだなと思うのですよ。ではどうするか。はい、取り戻してくれば良いですよね。

 

以前には出来ていたことなのです。取り戻すと言っても、過去に時間をさかのぼるわけにはいかないので、そういう場合は、少し考えるトレーニングをして勘を取り戻すほかありませんが。なに、簡単です。だって出来ていたことは、少しの練習ですぐに取り戻せます。

 

お天気の下、楽しげなファーマーズマーケットにでも行ったとしましょう。その時にあでやかなお花のブースに寄ったとして考えみましょうか。

 

その時に、私たちは過去に手に入らなかったお花たちのことを悩むことって、あんまりしませんよね。目の前のお花を、たとえ買うお金がなかったとしても、「もしこのお花とこのお花を買ったら、家のどこにどうやって飾ろうか」と妄想しませんか?

 

そうなんです! ご名答! この「ここに、こんな材料がある。ではこれを私はどう使おうか、どう扱おうか」って考えることすべてが、「これからの話」です。

 

ね。手帳術流そのものでしょ。将来の可能性を考える生活をしていれば、たとえ目の前に不幸にもやってきてしまったイヤナコトでも、それは素材に過ぎないということがよくわかります。

 

これは私がよく講座でお伝えしていたことなのですが、一般に言う「ストレス」って、外部にある「ストレッサー」があって、それが自分の内側に影響して「心の苦しさ」になるんですよ。反応しているだけなのです。

 

そうなんです。ストレスの元になるものは、いっつも外部から来るのです。ほとんどは人間界のコミュニケーションの不具合から起こっています。

 

外から来るものは、素材でしかないのです。それはアナタの存在すべてにとって代わるモノではないのです。どこまでいっても、ただの素材なんです。少し使うかいっぱい使うかは、すべて自分が決めていいのですよ。

 

私はすごくインドや東南アジア、中近東系の料理が好きで、スパイスをよく御徒町とかで買ったりします。料理の時に、辛味のスパイス入れすぎたら? そうですよね、料理がすべて辛さで埋まってしまいます。でもから~い赤いスパイスも適量使うなら、それはまさに「スパイス」としてよい働きをします。

 

同じことなんですよ、きっと。スパイスとしてすべての素材を組み合わせて使う。そのための思考の道具が、「これからの話」ということなんです。

 

さあ、今日は金沢、ワインマーケットがあるようです。読まなければならない本は山積みですが、お散歩がてら夕方にちょっと覗いてきましょうかね。私はお酒は強くないのですが、あの楽しげな雰囲気は大好きです。どうやったら今日一日楽しんで過ごせるか考えるのも、まさに「これからの話」ですものね!