アトリエのちいさな窓から見た景色

転勤族家族なので、日本中が出没区域。小鳥ラブ。お料理と読書が最高に好き。海外旅行は人生の燃料。表の顔は、消費生活系・法律系の問題解決ご案内人。弁護士先生の知り合い増えてきました。裏の顔は、社会人大学院生。博士課程の1年目。専門は小児発達学。自閉症とコミュニケーションについて研究中。コメント大歓迎です。

夫婦喧嘩をゼロに近づける、ある説得力のある話し方のこと

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アナタの周りに、すばらしく説得力のある話をする方いませんか。そういう人の話し方を一部でも真似すると、とてもおどろく効果があります。そうなのです、家族のいさかいや夫婦喧嘩が激減します。

 

今日お話しするのは、人が素直にこちらの話を聞いてくれるための話術のお話です。私が参考にさせてもらっている、ある凄腕相談員さんのお話です。

 

誰もが瞬時に脱帽する、ある相談員さんの話

私が相談業務を始めたころ、とてもお手本にした方がいます。その方の電話対応たるやアッパレなのです。あまりにも鮮やかに話をまとめるので、どこが自分と違うのかじっくり観察してみたことがあります。

 

凄腕相談員さんが電話を取るとします。込み入ったお話のようで、20分かかっていました。会話なので、どちらかがしゃべるときは、どちらかは相槌程度でお話を聞いています。

 

この相談員さん、とてもお話が上手です。ということは20分のうちこの方がしゃべる時間が長いと思うでしょ。ところがざっと時間を計測してみたとすると、相手が15分強、相談員さんは5分弱ぐらいの割合なのです。そんなに話していないのに、なぜかいつも「あなたのお話は本当に上手ですね」と言われるらしいのです。面白いですね。

 

とても物腰の柔らかい方です。コワモテな話し方をする人には負けてしまいそうなイメージなのですが、まったく負けません。なぜいつも圧勝するのかを先日お聞きしました。相談員さん曰く「絶対に許可できないことは、客観的基準を示して出来ないと伝える」からだとおっしゃるのです。まずは手の内を明かすからだとおっしゃるのです。どういうことなのか、私なりに考えてみました。

 

手の内を明かすということはたぶん、「会社としての基準や法律」などをまず明確に伝えるということなのだろうと思います。こういう基準があるからその方式に従って話を進めましょうと言われると、日本文化圏に育った人はわりと了解してくれやすいとのこと。守るべき最低ラインがわかっていると、誰にとっても楽なんだそうです。

 

あと、私がその方の対応を聞いていて思うのは、「私がアナタの話を判断して、指示してあげるから」という感じがゼロなのです。「きちんとした基準があるので、それに沿ってお話を聞きました。この基準に照らし合わせてみると、取るべき選択肢は3つあります。3つお伝えしておきますので、その中でどれを選ばれても良いと思いますよ」というように話が流れていきます。

 

なるほどなと思いました。選択肢は相談員さんが示していますが、どれをチョイスするのかは電話をかけてきた方の意志次第です。電話の向こうの方もここで、ぐっと満足度が高くなるのだと思います。決めつけられた感じはなしの上に、自分がハンドリングしている気がしてくるからです。

 

柔らかい物腰にも秘密がありそうです。敬語がぴたっとこの方にくっついて出てくる感じです。普段使いの言葉も相談員さん優しくて優雅です。一緒に会話していると、こちら側を丁寧に扱ってもらっている感じがします。この「丁寧に扱ってもらっている、聞いてもらっている」感じが、効くのでしょう。

 

やはり、困りごとを抱えている方は、実際困っているからこそ些細なことでいらだってしまいがちなのだそうです。でも、非言語的な部分(声のトーンやスピード)で相手をイラつかせずに済むから、より言葉に集中してもらいやすいのでしょうね。

 

私もいろいろ相談員さんのやっていることで気がついたことをメモしておいて、連れ合い君相手に練習してみることがあります。この実験をするようになってから、本当に夫婦喧嘩が減りました。特に、「こちら側が選択肢をある程度用意しておいて、連れ合い君に選んでもらう」方法を取るようになってから、減り具合が顕著です。

 

どの選択肢もね、自分が相手の心情に十分配慮して譲ったとしても、自分の取り分がちゃんとイーブンになるように設計するのです。感覚としては、ドーナツ半分この感覚ですね。私も連れ合い君も食べることを楽しみにしている状態です。だから取り分ゼロだと悲しいですし、逆に私が100%食べてしまうと胸やけしてしまいます。胸やけ以上に、食べ物の恨みは怖いのです。恨まれてその後の人生を生きるのはごめんです。私が上手に半分にして差し出したモノを、連れ合い君が自分がこれと思う方を選ぶという形になるのです。そうすると、不平が出ません。私も気をつけますし。

 

最後に自分で選んだ感があると、やはり満足度高いのだなと思います。

 

そういえばこの手法を使うようになってから、私自身もイラつき度が減りました。どんなことでも、「私が示している。選んでいる」という実感があるからだと思います。自分が手にできる選択肢の中で、ベストを選ぼうとすることが本当に大切なのですね。

 

人間を長くやっていますと、毎回ベストを選べるわけではありません。でも「ベストを選ぼうと考える」ことは、必ず自分を助けてくれるのだと思います。

 

楽しそうに行動する、ベストを選ぼうと努力する。この二つのことを少しだけ毎日実行していくと、とても人生変わりますよ。簡単なことですが、素晴らしく人生を変えますので、ぜひ心の片隅に置いておいてくださいね。