アラフィフ、大学院生活を楽しんでみる

中年クライシス真っ只中の社会人大学院生。現在博士課程1年目。自閉症とコミュニケーションについて研究中。転勤族家族なので、日本中がホームタウンのつもり。仕事はパートタイムで、消費生活系相談員してます。コメント大歓迎です。

アナタにとって最高の応援団になる人は、こんな人

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一歩そろりと足を踏み出してみては、「いやいや、まだ怖い」とまた足をすくめてしまう。もしそういうことから脱却したいなら、ぜひこんな人に会いに行ってください。

 

自分の目の前にあるだろう大海へ、アナタを誘ってくれる人がきっと存在します。

 

心ふるえる思いを語る人は、最高の応援団になる

それは金曜日の出来事でした。私が登録履修している5限目の講義を聴講し終わったときのこと。その日の内容は、「発達障害」を発達分子生物学や遺伝学の観点から見たときに、今の科学で推測というか推定されている、すごい事実のお話でした。

 

難しい内容なんですけれどもね。担当教授の力量が素晴らしく、私のような「30年前に高校生物はやったけれども」というレベルの素人にもわかりやすく、丁寧にお話下さいます。(なんとまあ、高校生だったのは30年以上前! 自分では17の時となんら変わっていないつもりなのに、事実はコワイ。怖すぎる。)

 

私の現状の頭では、もちろんまだ、教授のお話になったことのすべてを理解できているわけではありません。が、それでも思わず唸ってしまうような、鳥肌モノの内容でした。最先端の遺伝子研究で明らかにされつつあること、すごいですよ! 

 

この講座、実は受講人数がわりとこじんまりしていましてね。わが校では私が履修しているほかは、上の学年の方が聴講生として来ていらっしゃる状態です。大学院のシステム上、ドクターコース2年生以上の方は聴講できるようです。

 

いらっしゃっている先輩、この方も素晴らしい方でした。大学で教鞭をとられるという、知の世界でずっと生きてこられていた方なのです。私からすると、雲の上の存在のような方ですが、講義を聞き終えて二人で「きゃーきゃー」言って、今日の話を聞けたことを喜び合いました。

 

その時にこうおっしゃったのです。「時間と環境が許せば、本当に大学院の導入課目、しり込みせずに全部取るといいですよ」と。そして、「こんな心が震えるような話を聞くことが出来るって、素晴らしいチャンスですもの」とね。

 

先輩は去年「自分には難しすぎるかな」と思って、この科目を取らなかったのだそうです。でも後期は意を決して神経薬理学や機能画像解析学など、それまでご自身の分野とはなじみのなかった講座も登録履修されたのだとか。

 

その時に、痛感されたそうです。難しいかもしれないと自分で勝手に計算して、しり込みしていることの意味のなさをね。

 

確かにハイレベルではあるけれども、一流の講師が全力で説明をしてくれる。質問がればメールで聞いても良い。導入課目とはいえ、手に入る内容は最新の研究のオンパレード。理解度を図るテストやレポート提出はあるけれども、落としたいのではなく、役立てて欲しいためのシステムだから、チャレンジしない方がモッタイナイと。

 

先輩の「知の世界へ果敢にダイブ」している姿を見て、後輩の私も当然! 刺激を受けます。こんなに目を輝かせて「楽しくて仕方のない世界に、今私たちは集まってるんですよ」と教えてくれる人が、私の真ん前にいるのです。これで触発されない訳ないですよね。

 

もし、自分がこれから進もうと思っている世界へ飛び出すことに、足がすくんでいるとしたら。その世界で行動する楽しさを「目を輝かせて」語ってくれる人に、ぜひ会いに行くといいですよ。

 

人はね、楽しいと思っていることを聞かれると、心の底から盛りだくさんな内容を語りたくなってしまうものです。

 

例えば、私は自分の息子くんが大好きですが、彼の可愛さを語れと言われたら何時間でも語って聞かせるでしょう。まあこういうことは親ばかすぎて語る場もないですが。同じことなんです。好きなことには、思わず力が入るのが人間です。

 

どんなことでも、やっぱり自分にとっての最高の応援団は、同好の士。学問の世界へ飛び込むなら、その場所を楽しんでいる人に話を聞くのがやる気直結になります。手帳のことが好きなら、好きな人が集まる場所へ行けば、またもっとその世界と馴染み安くなりますよね。

 

もちろんね。勉強はどこかしら努力入るので、楽しい楽しいだけでは済まないかも知れません。だからこそ「楽しそうにやっている人」のそばへ行って、自分も「とことん自分の力で楽しそうにやる」を続ければいいのです。

 

とても面白いことに「楽しそうにやる」ことは「楽しくなる」に陸続き。決して裏切ることはありません。

 

自分の応援団は、自分が楽しそうにやってみたいことの世界で、すでに活動を始めているのです。アナタの応援団は、今この瞬間、アナタがその世界へ登場してくることを待っていますよ。