アラフィフ、大学院生活を楽しんでみる

中年クライシス真っ只中の社会人大学院生。現在博士課程1年目。自閉症とコミュニケーションについて研究中。転勤族家族なので、日本中がホームタウンのつもり。仕事はパートタイムで、消費生活系相談員してます。コメント大歓迎です。

大人が、やる気を長続きさせるコツは。

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ここ数日、やる気と勉強を長続きさせるコツのようなものについて、いろんな方面から情報が入ってきています。

 

昨日大学院の講義がスタートし、この場でもなんと、同じカテゴリーの言葉を聞いたのです。やる気と成長のための大事なつながりについて、今日はシェアーしたいと思います。

 

必要なのは「自然で洗練された方法」

昨日、ついに大学院の講義がスタートしました。怒涛の一時間半の講義を二本。

 

ああ、この知恵熱の出そうな状態、生まれて初めてかもしれません。昨夜はまあるいお月さんの下、煮え煮えの頭を夜風で冷やしながら帰宅しました。

 

大学院での研究は、徹底してエビデンスを要求されます。その結果が出るのは、なぜ?良いと言えるその根拠はどこにあるの? ということです。科学的な目で実験の課程を精査し、誰が実験しても結果が同じになるような明白さが必須です。

 

そういう研究を続けてきた方々が語る言葉には、とても共通点があります。子ども達の命を守りそして発達の手助けをするためにこれだけは知っておいてほしいという根幹のようなもののようです。

 

それこそが「自然でかつ洗練された方法」という考え方。この方法は実は子ども達をじっくり観察することから得られる情報です。

 

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スムーズに育っていく子ども達が何をやっているのか、じっくりと観察してみるといいですよ。読み聞かせなどで小学校に出入りしている方は、素晴らしいチャンスです。

 

彼らがどう遊んでいるのかに注目してみてください。どうやって友達とコミュニケーションを取っているでしょう。どうやって会話を開始し、いかに会話をつないでいるのか。そういうことから、大人が学ぶ番です。

 

実はね、大人が子供にアドバイスするときに、全然的外れな提案をしていることが多いと、教授方はおっしゃいます。子供の方がまったくもって正しい行動をしていることが多いのではないかと、推測してらっしゃいます。

 

子どもが飽きることなく他の子どもと関わりながら遊んでいるとき、どうしていると思います? 全く意見の違う子といさかいながら遊んでいるでしょうか?

 

違いますよね。関心が共通している部分のある子と、その共通している部分について一緒に楽しんでいます。泥遊びが好きな子は、泥遊びの好きな子とコネコネしてますよ。木のぼりの好きな子は、外遊びの好きな子と風を切って遊んでいます。

 

一人で遊ぶより、おそらく2倍も3倍も楽しんで長時間遊べると思います。なんのことはない会話が続くことが、楽しさを増やしているように見えます。

 

子どもの発達も、大人が考える「勉強が良くできる子に育てる方法」は、実は全く持って真逆の効果を与えていることが多いのです。本当にやる気になり、そして持続させるためには、そこはかとなく会話が続く興味関心を同じくする仲間が存在することの方が、よっぽど効果的なのです。

 

現在、大学で研究されている発達を支援する方法も、「普通の赤ちゃんや母親が自然にやりこなしている動き」を徹底研究して、その理論を応用しているようなのです。自然な人間らしい方法を、私たちは持っているのならば手放さなければよいのです。

 

大人もね、同じことをすればいいのですよ!

 

私も、今回ほぼすべての講義を、誰かかれか同学年の友人と机を並べて受講することになります。孤独じゃないのです。どの人も「学位を取る」という巨大な目標に向かって真剣な目で学んでいます。

 

別に同じことをしているわけではないけれども、でも私はグループに所属しているという感覚。この仲間がいる感覚があるからこそ、私もやれる・やってみせるという強い決心につながっているような気がします。

 

何かつながりを感じるとやはり人はなにか「生かされてるな」と感じることができます。私の経験をお話しましょう。

 

私の友人で、医療や技術分野に精通したすごいハイレベルの方がいるのです。私が論文読解で苦吟してることをで知って、そっと英語論文を読むときにその方が使っている方法についてアドバイスをしてくれました。

 

私にとっては、はるか彼方に輝く星のような実力のある方が、でも私を友人の一人として認めていてくれる。そう思うだけで、やっぱり一歩でも二歩でも前に進みたいと思う気持ちがアップします。

 

「ほら、こんないい方法があるんですよ!」ってことを、伝えたくなる人がいることは、人生をとても豊かにします。情報を伝え合うことが、結果的にすべての人をよいスパイラルに巻き込んでいくような気がします。

 

アナタがどんなに違う場所にいても、ああ、あの空の下で元気で活躍しているのだなと思うと、何時か私もそういう高い場所に行きたいと思うのです。そのためには、今、目の前にあることに取り組もうという気持ちになれますよね。

 

大人って、日々の生活に身も心も削られてしまいがちです。やる気や勉強って、体力が奪われるとまるでゴム風船の口が開いたように、ぷしゅ~っていう勢いで減ってしまいます。

 

でもそういう時に、やる気のほころびを繕ってくれるものこそ、「興味関心を同じくする仲間」なのだと思います。アナタがね、「あの人にこのことを伝えたら、きっと楽しんでくれるだろう」と思う、まさにその人のことですよ。

 

人は、どんな状態にあっても、やっぱり人の心根の温かさを必要とするように思います。私は友達たちに助けられている。ならば、私自身も温かな人であろうと、そう決心した明るい月夜の物語です。