アラフィフ、大学院生活を楽しんでみる

中年クライシス真っ只中の社会人大学院生。現在博士課程1年目。自閉症とコミュニケーションについて研究中。転勤族家族なので、日本中がホームタウンのつもり。仕事はパートタイムで、消費生活系相談員してます。コメント大歓迎です。

「ワタシだけが持つ天性の才能」は、どうやったら発掘できるか

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どんな人にも、何かの分野できらりと光る「天性の才能」があります。

今日は、「ワタシの才能を発掘する方法」をご紹介したいと思います。

 

コアラです。だから、コアラなんです

天性の才能って、実は人間、自分ではよくわからないのです。

なぜなら、その人にとってあまりにも当たり前すぎる能力だからなのです。

自分ではまったく知らずに、はなうた歌いながら毎日毎時使い倒していますので、圧倒的なレベルにたっしている可能性があるのです。

 

コアラを例にとると、わかりやすいかも知れません。

コアラね、ものすごくかわいくないですか! 私は本当に、この子大好きなんです。いつどこで見ても、どんな動物園のコアラを見ても、寝てばっかり。木の上の毛玉にすぎないのですが、それでも心ふるえるぐらい、とことん愛らしいと思います。

 

コアラに、「きゃ~、コアラだ! すごい~。」と叫んでみたとしましょう。実際私は、なにか賞賛すべき場にぶち当たりますと、「すごい~、すごい~」を連発してしまいます。

当のコアラはきっと、本当に自分はコアラなので当たり前すぎてなんにも思わないでしょう。コアラだからすごいって言われてもなあ、という感じかと思います。

 

これ、天与の才能をほめられた時の反応と、実によく似ています。

私の知人に「日本一のお客様対応係」と評されるほど、絶賛レベルの聞きの達人がいます。

この人に話を聞いてもらうと、まさに目の前で奇跡が起こります。

不満をぶちまけたくて電話をかけてきた人がいます。そんな語気の非常に荒くなった人が、数分もすると実ににこやかな声で「ありがとう!あなたと出会えてよかった」と切電するそうです。

 

ところが周りの同僚たちがその方を絶賛しても、その方には不思議で仕方がないそうです。だって、自分としては何の苦労もなくやってのけていることだから、なのだそうです。なんの苦も無く使う言葉一つ、呼吸するタイミング一つ自分らしく努力なくやっているから、なのですって。

 

もちろんその方も、お客様係の初日から「達人」だったわけではありません。会社が用意したレベルの高い接遇研修も受けたでしょう。学生時代から友人たちの間で、どういうわけか聞き役やっていたかもしれません。

 

この友人にそういう失敗はなかったのか? と聞きますと、やっぱり「やらかした過去」はあったようです。でもそれも、上手に次へのエネルギーに変えていたようです。次回はもっとうまく聞き取ることが出来るように、なぜうまくいかなかったのか、問題点はどこだったのかを自然と考えるようになったと言っていました。

二度とは失敗しないぞと、かすかに思っていたかもしれないとも言っていました。

 

天が与えたかもしれない、すごい才能

発掘の仕方と活かし方は、

1)自分の行動のうち、人からほめてもらったときに「え? 当たり前のことしただけだよ」と思ったものが、ビンゴです。それこそが、アナタの天与の才能の原石です。

 

2)そういう時は素直に、自分の狭い視野を疑ってみましょう。そして素直に「そこが自分の良いところなんだ」と受け取りましょう。

 

3)あとは、その行動を磨くのです。なにしろまだ、原石です。失敗ウェルカムで、どんどん磨く回数を重ねましょう。そうしているうちに、なぜか達人の域に達している可能性があります。

 

自分の視点から見ているだけでは、自分の良いところも悪いところも気がつきにくいのです。だからこそ、人から何らかの助言をもらえるポジションって、すごく大事にして欲しいのです。自分の思い込みは一度捨てて、自分が呼吸するように自然にできる行動を、今一度見つめてみてください。

必ず、ワタシを活かす私の道が、見えてくると思いますよ。