アラフィフ、大学院生活を楽しんでみる

中年クライシス真っ只中の社会人大学院生。現在博士課程1年目。自閉症とコミュニケーションについて研究中。転勤族家族なので、日本中がホームタウンのつもり。仕事はパートタイムで、消費生活系相談員してます。コメント大歓迎です。

春だから、楽に生きるための知恵を一つ。「5歳児の心で生きてみる」

春は、心浮き立つ季節であるとともに、さまざまお悩みが渦巻く時期でもあるようです。

 

私は仕事の半分くらいを、公的性格の強い機関で生活相談業務をしています。

それと同時に、子どもの健全な発達を支援する施設で、会話パートナーのような仕事をしてもいます。

 

大人の現場とそして子どもの現場の両方に顔を出していると、気付かされることがあります。

 

生きるための知恵の一つって「5歳児になってみることなのだな」と、強く思います。

 

5歳児? って? と思われた方。

5歳児って実はとってもすごいんですよ。

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子どもがすごいなと思うのは、前提をつけずに素直に質問して、そのまま答えを素直に受け取ることが多いからです。

 

新しい知恵に出会うと、ほ~へ~は~と、目を真ん丸にします。

そして受け取ったことを、自分の次の一歩へ活かしています。行動へ落とし込んでいます。

 

いいこと聞いちゃった、じゃあ今度はそれ使って次のことをしてみよう! というのが人生を切り開くうえで良いのですね。きっと。

 

あと、彼らは本当によく寝ます。

成長期は寝ることが心身の発達に必須ですので、当然なのですが。

これもやはり好循環の一つなのでしょう。

しっかり寝ると、頭がすっきりしてやはり人の話も楽に受け取ることが出来るようです。

 

といっても、大人な私たちですもの、「自分なりのこだわり」とか「生きるためのぶれてはいけない芯」のようなものは、当然持っていますし捨てる必要も全然ありません。

 

が、交渉事とか、法律が絡んでくるようなこと、つまり自分以外の相手や社会が存在するような場合。

弁護士さんとかのように法律をガッツリ勉強した場合以外は、まず自分の前提条件を外してプロの話を聞くといろいろスムーズに進むようです。

 

あと、普通の場合5歳児の身の回りには、信頼できる大人が誰か彼か居てくれますよね。

 

やはり、「何かあれば、あの人に聞けばいいんだ、言えばいいんだ」って知っていることが、なにより安心感を得られるのだろうと思います。

 

大人の場合、では誰に聞けばいいのでしょう。

 

あるんですよ、実はいっぱい。

もちろん、兼好法師徒然草で言うように、知恵のある友達が普段からそばにいれば最高なのですが。

 

大人の社会には、最近かなり制度が整っていますので、せっかくですから今日は法律がらみのご相談について、窓口をいくつかご紹介しておきますね。

 

法律的なトラブルについては、どこに聞けばいい? って思った場合。

まずは、お住まいの市町村が法律相談窓口を持っていることが多いです。

 

各地の弁護士会から弁護士の先生を派遣してもらって、相談窓口(料金は必要ない場合がほとんどのようです)をしている自治体多いです。

これは市町村民なら、誰でも利用できますよ。自治体ごとに回数制限はあるようですので、必ず自分で確認はしてくださいね。

 

一度、自治体の広報誌をじっくり読んでみることをお勧めします。

ホント広報誌はあなどれません。かなり有益な情報が満載だったりしますし、今は使わない情報であったとしても、いざというときにやっぱり頼りになりますから。

 

弁護士会ごとに、高齢・障碍者相談や、こどものそうだんなど、無料で電話相談を持っている場合もあります。いじめなど心を痛めるようなことがあれば、弁護士会のホームページもぜひチェックされるとよろしいかと思います。

 

あと、司法書士の先生方の会が無料電話相談を持っているようです。ホームページ右のピンク色のボックスに各地の相談窓口へ飛ぶリンクがありますので、お住まいの地域の分をチェックされておくといいですよ。

 

どんな団体も、各オフィシャルホームページには、FAQ(よくある質問)が掲載されていたりしますので、こういう情報を読むだけでもお得だなと思います。

 

もう一つ有力なのが、やはり各地の消費生活センターでしょうか。

多重債務などの相談も消費生活センターでのってくれますので、なにか消費に関するトラブルがあった時は、まずは地方自治体が設置している消費生活相談窓口へ。

 

どこの窓口があるかは、自治体の広報誌は情報の玉手箱!ですし、あとは国民生活センターのホームページからリンクをたどるのも、良い手です。

 

以上のところが有力な相談場所ですが、もし、「自分の○○のような悩みの場合、どこに相談をかけるのが一番いいのかがわからない」場合もありますよね。

 

そういう場合に、どこにどんな相談窓口があるかや一般的な法律についてガイドしてくれるのが、法テラスサポートセンターです。

法テラスのホームページには、利用条件なども詳しく載ってますので、一度ご覧になっておくと◎です。

 

大人になっても、やっぱり心の在り方って5歳児とあまり変わっていなくて、「いざというときにどこに聞けばいいか」を知っているだけで、びっくりするほど体から力みが抜けます。

 

自分の力だけでは乗り越えられない時が来たら、ここに相談するんだ! と知っているだけで、本当に目の前がパッと明るくなることが多いのです。

ぜひ今日のブログの内容、何となく心に留めておいてくださいませ。

(アナタにそんな危機的な日が来ないことの方を、私は祈ってますが。)

 

もちろん、なにか体に危害が加わるようなことについては、まずは警察の相談窓口に気軽に相談しておくのをお勧めします。

県警など基幹警察署には、安全相談窓口ありますよ。(証拠になるようなことは、日記のメモでもいいので、書いておかれるといいですよ。)

 

日本人の大人って、どういうわけか「自分が我慢すればよい」という考えの方が多いのですが、もっといろんなことを楽に相談ができるようになるといいなあと、私は思います。

 

体から余分な力が抜けるだけで、心が本当に軽くなります。

 

大人だけれども、やっぱり心はいつもピュアな状態ですもの。5歳児とおんなじで、助けが必要な場合は、しっかり声を出して助けてもらいましょう。

そして反対に、自分が大人として誰かの力になれるときは、自分のできる範囲で最大限お助けパーソンになればいいのですもの。

 

春ですもの。重いコートを脱ぐ時期です。心や体からも重いチェーンを外すにはとっても良い時期ですね!

 

よく寝ること。

今はつかなわないけれども、いざという時の相談窓口がどこにあるか知っていること。

この二つ、5歳児を見習ってぜひ今日から取り入れてみてください。

 

金沢は桜の時期にむけて、夜には兼六園の周りに美しいぼんぼりが灯り始めました。あの薄ピンクの燈をみると、本当にもう春なんだなあと思います。